【薬剤師が解説】オールインワンジェルの「モロモロ」は潤いの証?美肌のカギは「ハンドプレス」にあり!
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毎日のお手入れに便利なオールインワンジェル。「時短でしっかり潤うから大好き!」というお声をいただく一方で、時々こんなご相談をいただくことがあります。
「朝、メイク前にジェルを塗ったら、消しゴムのカスみたいな『モロモロ』が出てきて困った……」 「私の肌に合っていないのかな?」
せっかくのメイク前にポロポロとしたカスが出てくると、ガッカリしてしまいますよね。一度顔を洗いたくなってしまう気持ち、よく分かります。
でも、ちょっと待ってください! 実はその「モロモロ」、あなたのお肌を乾燥から守ろうとしてくれている「優秀な成分」の正体かもしれません。
今日は、誤解されがちな「モロモロ」の正体と、ジェルを最高の相棒にするための「ハンドプレス」の魔法についてお話しします。
実は、この現象は専門用語で「凝集(ぎょうしゅう)」などと呼ばれます。
高保湿をうたうオールインワンジェルには、「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」といった、分子の大きな保湿成分がたっぷりと配合されています。さらに、これらを肌の上に留まらせて、水分の蒸発を防ぐために「とろみ成分(増粘剤)」が使われています。
これらの成分は、肌の表面に「潤いの保護膜(ベール)」を作ります。この膜があるおかげで、寝ている間も、乾燥した日中も、肌の水分が守られているのです。
しかし、この膜が肌に定着する前に、
指で強くこすったり
何度も塗り込んだり
すると、せっかくの膜がよれて丸まってしまい、「モロモロ」として出てきてしまうのです。
つまり、モロモロが出るのは「お肌を守るための成分が、しっかりと入っている証拠」。 決して「肌に合わない」わけでも「成分が悪い」わけでもないのです。
では、モロモロを出さずに、この「保護膜」のパワーを最大限に活かすにはどうすればいいのでしょうか?
適量を手に取り、顔全体に素早く広げます。この時、何度もくるくると擦り込まないのがポイントです。
顔全体を手のひらで包み込むように、優しく「ギュッ」と押し当てます。
手の体温(温熱効果)を利用して、美容成分を角質層の奥までじっくり届け、表面の膜をピタッと定着させます。
肌の表面を横に滑らせるのではなく、垂直に「押し込む」イメージです。
この「ハンドプレス」を行うことで、モロモロの原因となる摩擦を防げるだけでなく、肌への浸透感(※角質層まで)が高まり、仕上がりのモチモチ感が格段にアップします。
特に忙しい朝は、塗ってすぐにファンデーションを塗りたくなりますが、そこが一番の「モロモロ注意ポイント」です。
ジェルを塗った直後は、まだ保護膜が安定していません。 ハンドプレスをした後、1〜2分ほど時間を置いて、肌表面がサラッとしてからメイクを始めてみてください。
この「待ち時間」に膜が定着し、ファンデーションのノリも見違えるほど良くなりますよ。
「モロモロ」は、あなたのお肌を乾燥から守ろうとする「成分の頑張り」でもあります。
塗り方を少し変えるだけで、オールインワンジェルはもっとあなたの肌の力になってくれるはずです。
ハンドプレスの瞬間に「今日も一日、肌を守ってね」と心の中で唱えながら、優しいスキンケアタイムを楽しんでくださいね。